リノベの豆知識 vol.02|ホテルライクな暮らしを叶える7つのルール
ホテルライクな内装デザインは、世代を問わず多くの人に好まれます。
例えば、仕事やお出かけで疲れた帰り道、玄関の扉を開けた先にホテルのような非日常の空間が広がっていたら、そこで過ごすひとときは特別な癒やしの時間になることでしょう。
ひとりで過ごす静かな夜も、家族で過ごす賑やかな休日も、いつもより思い出深いワンシーンになるかもしれません。
でも、自宅をホテルライクな空間にするためには何から始めるべき? 色味は? 装飾は? 家具の選び方は?
今回のブログでは、お客さまのお問い合わせにも多い、内装と家具に関する素朴な疑問をもとに、リノベーションからはじめるホテルライクな空間づくりについて7つのルールをご紹介します。
*「ホテルライク」とは?・・・自宅をホテルのような間取りやインテリアにすること。好みのホテルによってテイストは異なりますが、高級感のある洋装スタイルが「ホテルライク」に該当します。
ルール1:シンプルな色味で「ベース空間」を整える
ホテルライクな内装にしようと考えたときに、「ラグは何にしよう」「ソファはどうしよう」とモノから考える人は多くいますが、それよりも前にリノベーションやリフォームで「ベースの空間」を整えることが大切です。
リノベーションで住まいに手を加えると、間取りや設備はもちろん、クロスやフローリングなどの仕上げ材まで「ホテルライク」なテイストで統一できます。
また、スケルトンリノベーションと呼ばれる、躯体コンクリート以外をすべて撤去してイチからプランするリノベーションなら、生活動線を意識した収納や水周りの位置もイチから考えられます。日々の無駄な動きやストレスが軽減されるので、暮らしにゆとりが生まれ、よりホテルライクな暮らしに近付きます。
壁紙(クロス)や床材といった仕上げ材を選べるのもリノベーションの醍醐味。
例えば、空間の大きな面積を占める壁面には、上質でハイクラスなクロスをセレクトしたり、部分的に落ち着いた色や柄を取り入れるのもおすすめ。特別感を出すなら、思い切って壁面にタイルを施工してみるのも素敵です。
他にも、天井に木目調のクロスを貼ったり、羽目板張りにして木目の風合いを際立たせるのもおすすめ。
リノベーションでベース空間を整えるなら、初期段階で内装のコンセプトを設定してブレずに素材を厳選していきましょう。ベースカラーを決めて、統一感を出すことも大切です。
空間のベーススタイルをホテルライクなものにすれば、小物やインテリア、家具をレイアウトしたときに、グッと空間が引き締まり洗練されます。さらに、モノを入れ替えるだけでは出せないハイクオリティな空間が完成します。
ルール2:ダウンライトや間接照明など「光」選びは慎重に
一般的なホテルの客室は、宿泊客が夜に滞在することが多いため、間接照明などの光の演出が重要視されます。
やわらかい光はゆったりと寛げる空間を演出するのにふさわしく、ホテルライクな空間づくりに欠かせません。間接照明で部屋に陰影が生まれると、幻想的な雰囲気を醸し出せるのもポイントです。
ただ、ホテルライクを目指すあまり、自宅に淡い光ばかりを集めて、日常生活で不便を感じる照度になるのは控えましょう。
おすすめはダウンライトの光に、間接照明で表情を加える組み合わせ。
ダウンライトは天井に埋め込むタイプの照明器具なので、凹凸感も少なく仕上がります。ホコリが溜まりにくいので、清潔感という面でもホテルライクな空間にはぴったりなアイテムです。
ダウンライトの数が少ないと、明るさが物足りないこともあるので、シーリングライトやペンダントライトなど、他の照明器具と組み合わせたり、夜に点灯する間接照明との光の組み合わせにまで配慮して計画しましょう。
間接照明を天井や壁面に仕込む場合は、大工工事と電気工事が必要になりますが、ゴチャつき感のないすっきりとした仕上がりになるのでホテルライクスタイルにはぴったり。
ラインの光を天井や壁に当てて反射させることで、ふわっとしたやさしい光が空間全体に広がり、光の向かう方向に注意してミラーやタイルなどの異素材を組み合わせれば、一気に上質な空間が完成します。
ルール3:チェアやソファ、キッチンには「ハイブランドの洗練」をプラス
時代を超えて愛されているハイブランドのインテリア家具は、デザイン面はもちろん機能面にも優れ、それだけで空間全体に重厚感を与えることができます。
ホテルライクな内装は、ただシンプルなテイストにこだわるだけでなく、全体のバランスを考えながらアクセントを取り入れることが重要なので、好みのブランド家具を取り入れて重厚感をプラスしてみましょう。
ルール4:収納家具は使い勝手の良い「オーダーメイド」がおすすめ
ホテルライクな暮らしでは、生活感を隠して、見せるものを厳選することが大切です。そのため、収納計画はぜひ綿密に行い、すっきりと片付いた内装を目指しましょう。
食器棚や本棚、壁面収納など、収納家具をオーダーメイドで注文すれば、収納スペースを無駄なく確保でき、限られた住まいでもメリハリが生まれます。
大量生産型の既製の家具や通信販売のセミオーダー家具は、背の高いものだと転倒の可能性があったり、梁を避けられずデッドスペースが生まれてしまうことも。
オーダーメイド家具なら梁を気にせず天井ピッタリに作れて、お客さまのご希望をすべて叶えることが可能です。また、しっかりと壁面に固定して設置されるのでもしもの時も安心です。
オーダーメイド家具なら、お手持ちの収納物に合わせて棚板の数や高さも自由に注文できます。また、オープン部や天井に間接照明を仕込めば、より空間との一体感が高まります。
ルール5:水まわりには「生活感」をなくす工夫が大切
キッチンスペースやバスルーム、トイレなど、水回りは特に生活感が出てしまいがちなスポット。
ホテルライクな空間は「生活感」を見せないことが大切なので、水まわりの効率の良い家事動線と収納の見直しをしてみましょう。
リビングダイニングから調理中に様子が見えないクローズドキッチンなら、ブラインドやカーテンで目隠しすることもできますが、最近はダイニングと一体になったオープンキッチンやアイランドキッチンが主流なので、特に収納家具などにこだわって美しいキッチンスペースを整えることが大切です。
洗面所やトイレはゲストも利用する場所なので、華やぎのエッセンスを加えるとホテルライクな装いに変わります。ここでも、清潔感はもちろん、生活感を極力隠して洗練された空間を目指すことが大切。
水周りは大理石やタイルなどが似合うスペースなので、素材の選び方や内装に合わせた家具を選定することで、上質感や重厚感をプラスすることが可能です。
ルール6:「ベッドルーム」こそホテルライクな装いを
ホテルの客室は、その多くがベッドを中心にレイアウトされています。それもあって、ホテルライクなインテリアを目指すなら「寝室」から始めてみるのもおすすめです。
ベッドの位置に合わせて一部の壁一面に、エコカラットやアクセントクロスを貼ると空間全体がラグジュアリーな装いに変わります。
また、スペースが限られている寝室では、テレビを壁掛けにすることでTVボードやサイドボードなどの家具を置く必要がなくなり、空間を広々と使えます。
ベッドリネンには、肌にやさしくなじむ質感を意識して選ぶとよく、清潔感のある白で揃えるとよりスタイリッシュな寝室が完成します。もしも色を取り入れたければ、ベースカラーとのバランスを見ながらクッションカバーで差し色を楽しみましょう。
フットベンチやベッドスロー(ホテルなどで掛け布団の上に掛けてある長方形の布)をプラスすると、さらにホテルライクな空間に仕上がります。
*フットベンチやベッドスローは、靴を脱ぐ習慣がない国で足置きとして使われるアイテムです。
ルール7:住まい全体を「統一」させてホテルのような暮らしへ
ここまでホテルライクな住まいづくりについてご紹介してきましたが、どのルールでも「生活感」「清潔感」「統一感」が共通したキーワードでした。
洗練された非日常の空間こそ、ホテルライクな空間には必要な要素。住まいの顔となる玄関から、家族で寛ぐリビングダイニング、料理を楽しむキッチン、一日の疲れを癒すバスルームやベッドルームなど、コンセプトに合わせた内装プランでリノベーションを進めましょう。
リノベーションで生活動線を整えれば、暮らしの無駄を省けますし、収納計画をしっかり立てれば生活感を出さず、清潔な暮らしが叶います。
これからリノベーションをご検討中の方、ホテルライクな暮らしに憧れているけれどどう進めればよいか分からない方、ご紹介した7つのルールをベースに、ぜひ洗練と寛ぎに満ちたホテルライクな住まいを目指してみましょう。
番外編:ホテルライクな内装でご好評なリクリエイトのCGパース
リクリエイトにご依頼いただくリノベーションプロジェクトでは、施工範囲が大規模な場合、CGパースによるリノベーションイメージを作成してご提案しています。
そのクオリティの高さは、お客さまが写真と見間違えるほど。内装デザインだけでなく、オーダーメイドの家具やインテリア家具、小物などもレイアウトしてお届けするので、暮らしのイメージがしやすいと大変ご好評いただいております。
CGパースをご提案した当初は、「本当にこの通りに仕上がるの?」と疑問を持たれるお客さまもいらっしゃいますが、建物の構造や造作家具、リノベーションスキルを豊富に持ったプロ集団がプランニングしておりますので、ご安心ください。
CGパースはもちろん、その通りの仕上がりには、多くのお客さまより大変ご満足していただいております。
〇 ホテルライクにしたいけど、まだ具体的なイメージがなくて困っている。
〇 理想がいくつかあってひとつにまとめられない。
〇 工事の規模が大きいから、仕上がりのイメージをしっかり共有したい。
〇 オーダー家具を検討しているけど内装との相性に困っている。
このようなお悩みにもリノベーションプランナーが丁寧にお答えいたします。ぜひ、お気軽にご相談ください。