住まいのリノベーションと
オーダーメイド家具製作

株式会社Re-create

セカンドライフ提案 vol.01 | 夫婦のほどよい距離を探ろう①

こんにちは、コラム担当マツイです。(マツイさんの書いた記事一覧はこちら)

「人生100年時代」と言われるいま、子どもが独立したり、定年を迎えたりしたあとに住まいで過ごす時間はますます長くなっています。夫婦ふたりの生活に戻ったとき、いい関係を保つための備えはできていますか?

リクリエイトが得意とするリノベーションは、若い世代の住まいだけではありません。今回のブログからは、「50代以上の暮らし」を心地よくするリノベーションについても少しずつご提案していきます。どうぞお楽しみに!

 

 

ポイントは、一人になれる空間をつくること


円熟世代の暮らしのお悩みとして、「四六時中、夫婦ふたりでいると息が詰まる」という声をよく聞きます。とくにご主人が定年退職を迎えたあと、それまで昼間は好きに過ごしていた奥様のペースが狂い、ご主人は手持ち無沙汰な毎日に戸惑ってしまう、というケースが多いようです。

家族構成やライフスタイルが変わっても、夫婦がいい距離を保つ秘訣は、ズバリ「一人になれる空間」を持つこと。誰にも干渉されず、マイペースでのんびりしたり、何かに没頭したりできる空間があれば、夫婦の関係にもメリハリが生まれます。また、夫婦間で衝突してしまいそうな時も、しばらく一人になってクールダウンすれば回避できるかもしれません。それが実現できる空間として、最も活用しやすいのが「空いた(空く予定のある)子ども部屋」です。

 

たとえば2人の子どもにそれぞれ個室を与えていたなら、子どもの独立後は2部屋も空くことになります。子ども部屋の広さや配置にもよりますが、そこには「夫婦のこれから」を変える、さまざまな可能性が秘められているのです。

 

こんなにある!空いた子ども部屋の活用法


リノベーション前の住まいに多い間取りは、戸建てなら2階に子ども部屋があるパターン。夫婦の寝室が1階にある場合、階段の上り下りの億劫さも相まって、2階はほとんど使わなくなりがちです。空いた子ども部屋は、子どもが帰省した時のためにそのままにしておく、あるいは、使用頻度の低いモノを押し込んで物置と化していく…というケースが多いようです。

一方、もともと戸建てほどの広さが得られにくいマンションの場合は、空いた子ども部屋がなおさら勿体なく感じられることでしょう。戸建てでもマンションでも、以下のような「元・子ども部屋の活用法」を参考に、新たな使い方を考えてみてはいかがでしょうか。

 

■書斎・趣味の部屋に

新築時に自分の書斎が欲しかったけれど叶わなかった、という男性も、空いた子ども部屋を使えば実現。また女性に多いのは、絵画や手芸を楽しみたいというご要望です。もちろん、夫婦どちらか専用の部屋にするだけでなく、一緒に映画などを楽しむ部屋にすることもできます。

 

■サロンや教室に

人を招いてネイルやアロマなどのサロンにしたり、書道や絵画などアート系の教室を開いたり。特技を通じて、友人やご近所さんとの交流が広がります。人や社会とのつながりは、年齢を重ねてからこそ大切になってくるものです。

 

■ゲストルームに

帰省してくる子世帯や、友人のお泊まり用にしつらえます。内装にもこだわり、ホテルライクに演出すれば素敵。

 

■収納部屋に

季節用品や旅行用品、捨てがたい思い出の品などの集中収納に。ただモノを押し込んで物置化するのではなく、システマチックに活用してみましょう。

 

書斎や趣味の部屋には造り付けのオーダー家具を


収納部屋にする場合はもちろん、書斎や趣味の部屋をつくる場合も、ポイントになるのは「収納」です。書斎ならば、オーダーメイドでカウンターや壁面収納を造り付け。空間のサイズにぴったりと合わせて設計するので、後から家具を買い足すよりも空間にムダがなく、デザインも内装の計画と同時進行でコーディネートできます。

趣味の部屋にする場合も、たくさんの道具を収めたり、大切なコレクションを飾るように並べたりと、目的に合わせて最適な収納スペースが設計できるオーダー家具はおすすめです。

この「オーダー家具」は、リクリエイトが最も得意とするところ。過去に手がけた中にも、こんな実例がありました。

兵庫県西宮市T邸 です。

奥様はご自宅でアクリル絵画の教室を開かれています。生徒さんたちに教えるのは、ダイニングの大きなテーブルで。このテーブルも、市販にはない大きさのものをリクリエイトで作らせていただきました。

ダイニングに隣接した、以前は和室だった空間も内装を一新。さらに、見本となるTさんの作品や生徒さんの作品を整理できるよう、壁面収納を造り付けました。面材はアカシアの無垢材にミルクペイントを塗り、やさしい表情に仕上げています。

作品を収納したままでも見やすいように、跳ね上げ式のフラップ扉を一部に採用しています。

T邸の事例は子ども部屋のリノベーションではありませんが、オーナー様の生きがいであるアクリル画の世界を、壁一面の収納がしっかりと支えています。

 

リノベーションで広がる、空間活用の可能性


子ども部屋をゲストルームに変えるのであれば、不要な学習机を処分し、壁紙を張り替える程度の「模様替え」や「リフォーム」で済むかもしれません。しかし、壁を取り去って空間を広げたり、オーダーメイド家具までトータルコーディネートすることが可能な「リノベーション」は、想像以上に暮らしを変える力を持っています。

たとえば、2つ並んだ子ども部屋を仕切っていた壁をなくせばワンルームの大空間が生まれ、サロンや教室なども開きやすくなります。あるいは子ども部屋がリビングの隣だった場合は、リビングを拡張。広い空間なら、夫婦が距離をとってそれぞれ好きなことをしていても「何となく一緒にいる」という心地よさが感じられることでしょう。

子どもの手が離れ、仕事のリタイア期も迫りくる50代以上のご夫婦にとって、「住まい」はご夫婦の絆を結び直すための大切な場所です。人生100年の後半戦を充実したものにするために、リノベーションの計画を立て始めるのは、40代後半からでも早すぎることはありません。ぜひ、リクリエイトにお気軽にご相談ください。

 

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