[大阪市西区O邸]電気ブレーカーの移設工事
フローリングとシステムキッチンの施工が終わった、大阪市西区O邸の現場です。
以前は、玄関横の収納家具の中にすっきりと隠して設置されていた分電盤(電気ブレーカー)ですが、収納家具を撤去したので、現在は配線がすべて丸見えになっています。廊下の壁面や天井も一部解体しているため、周囲もまだまだ工事は途中段階です。
屋内の照明を設置するのは少し先なので、手元を作業灯で照らしています。分電盤の横に青色のテープで貼られているのは、リクリエイトのプランナーから現場担当に渡ったスケッチや図面など。現場の作業指針となるものなのでとても重要です。
移設先(といっても同じ壁面の少し下部分)の現状です。移設後は分電盤を囲むように、ベンチとしても使えるS字型の造作家具を取り付けることになっています。現場で石膏ボードの上に諸々含めた設置位置やサイズを書き記していたので、撮影しました。
ちなみにこちらが、分電盤まわりの収納やベンチのプランをスケッチしたものになります。
現場での打ち合わせの後、もともとの設置箇所から移動箇所まで、壁面をめくって移動させていきます。
壁下地にしっかりと固定しました。こうして写真に収めてみると、天井から下がっている家中の電気配線が、分電盤へと一気に集約されていることが伝わるかと思います。戸建てや大規模な商業施設ではもっと配線が複雑に絡まって、移設工事も大掛かりになりますが、今回は一般家庭のマンションリノベーションなので、そこまでイレギュラーな事態は発生しませんでした。
配線を整えた後は、周囲と同じように下地用のボードで蓋をしていきます。
分電盤の上部には、造作家具を取り付けることになっているので、石膏ボードではなくべニア板の下地を張り合わせ強度を増しました。
ビス穴と下地ボードのジョイント部分をパテ処理でフラットに仕上げていき、分電盤の移設工事はひと区切りがつきました。
リノベーション工事はさまざまな作業工程が入り乱れていますが、分電盤の移設は少しの間違いでお客さまの生活に直轄する部分であり、後々手直しするにしても容易でない部分ですので、特に慎重に行う必要があります。
これからダウンライトや間接照明の仕込みなど、電気に関わる作業が始まるので、その都度不具合がないかを確認するように現場スタッフにきちんと言付けておきました。