住まいのリノベーションと
オーダーメイド家具製作

株式会社Re-create

[大阪市北区I邸]テレビ背面へのカラーガラスの張り合わせ

今回は、リビングダイニングのテレビを設置する壁面に張り合わせた、カラーガラスの施工に関してご紹介します。

カラーガラスは繊細な素材なので、扱いも慎重に行わなければなりませんが、ガラスならではの美しい透明感とツヤ感、光の当たり方によって変化する色味と輝きが特徴で、照明計画との相性は抜群です。

 

現場を訪れると、すでに下地の枠組みが作られていました。仮止めされた配線のルートは、テレビやAVボードの位置をもとに細かく計算して詰められています。一度カラーガラスを張ってしまうとこの段階のミスは修正できないので、リクリエイトの施工担当と電気屋さんが何度もチェックを行い、慎重に作業を進めていました。

 

下地のコンパネが張られ、墨出し作業が進んでいます。墨出し作業とは、最終的な仕上がりを念頭に置き、どの場所に何を配置するのか下地や土台に記していくことを指します。一見するとただのメモのようにも見えますが、図面の寸法を逆算してそれぞれの位置を決めていく必要があるので、施工担当者とプランナーとの連携がとても重要です。デザイン意図をよく理解しておかなければ中々うまくできません。

ちなみに写真のテープは、黄色がテレビの位置、青色はカラーガラスの割り付けを記しています。

 

突き出ているアイアンの棒は、オーダーメイドでご注文いただいているAVボードと飾り棚をはめ込んで、壁に固定するためのものです。どちらも宙に浮いたような美しいデザインに仕上がる予定になっています。

 

職人さんが丁寧かつ迅速にカラーガラスの張り付け作業を進めてくださっています。

 

予定通りにカラーガラスが美しく張り付けられました。配線用のプレートや特注のアイアンの棒が顔を出す部分は、職人さんがガラスをカットしてぴったりはめ込んでくれています。

 

オーダーいただいたAVボードと飾り棚が現場に納品され、取り付けが完了しました。宙に浮いたようなデザインは、間接照明の光を当てることでますます美しさが際立ちます。

 

部屋の照明を消してLEDの間接照明をつけると、やさしい光がふわりと浮かび上がりました。まずは、背面のカラーガラスと間接照明のバランス、採光具合と、順番に不備がないか確認していきます。

 

テレビを設置した反対側の壁面にも、デザイン提案から任せていただいたフルオーダーの飾り棚が設置されているので、併せて採光具合を確認していきましたが、問題はありませんでした。

 

廊下に移動して、天井の施工状況も確認したところ、間接照明を仕込むためのくぼみが新たに作られていました。

 

玄関サイドのL字のニッチ部分もお客さまのご希望通りのサイズで整えられています。また、少し見えにくいですが、玄関の天井にも廊下と同様に間接照明を仕込むためのくぼみが作られていました。

 

リノベーション前はダークブラウンだった建具には、上から白のダイノックシートを張っていきます。

 

クロスもすべて張り替えたところです。建具とクロスの色味を変えただけですが、もともとのデザインから一新されて、女性はもちろん男性に好まれる上品なテイストに仕上がりました。床の養生を外して、グレーの磁器タイルとの相性を見るのが待ち遠しいです。