[兵庫県西宮市T邸]造作工事とクロスめくりと床面のフローリング張り
工事着工からしばらくして、兵庫県西宮市T邸のリノベーション現場を訪れました。
リビングダイニングの壁面は、既存クロスがほとんど剥がされて下地が露になっています。これから天井のクロスめくりに取り掛かりますが、並行して大工さん2人が奥の和室スペースの袖壁に、石膏ボードを張り合わせてくれていました。
奥はもともと和室だった空間で、べニア板が張られている最奥の壁面には大容量の壁面収納(リクリエイトのオーダー家具)を取り付ける予定です。
奥の作業スペースでは大工さんが手際よく石膏ボードをリサイズしていました。石膏ボードはサイズ調整がしやすいので、現場でもよく見かけるアイテムです。
洋室側はまだまだクロスが中途半端に残っているのでこれから作業が進められます。天井からビロビロとクロスが垂れ下がっていて、まるで洞窟のようですね。社内に「ツララみたい」と写真を送ると、スタッフに笑われてしまいました。
今回のリノベーションでは、壁面や天井の大部分に漆喰を塗ることになっているので、クロスめくりは特に慎重に行う必要があります。既存のクロスが残っていると、漆喰が壁面に接着しにくくなってしまうからです。
さらに数日後、現場には発注していた無垢のフローリング材がたくさん納品されていました。
フローリングには、無垢素材のローズウッドをセレクト。高級感のある素材なので床の施工によって空間の表情がどのように変化するのか楽しみです。
暑い中、フローリング職人の方も懸命に作業してくださっていました。
無垢材は湿度によって木の状態が変化するので、現場経験の豊富な職人の方でも、納品されたフローリングを実際に見ないと作業の進め方は判断できないようです。今回のローズ乱尺のフローリングも一つひとつの木の状態を見ながら、慎重に張り上げ作業を進めていらっしゃいました。
こちらはキッチンと廊下との取り合い部分。見切り材について現場担当の吉永と職人さんが打ち合わせをしていました。
キッチンスペースの床にはサンゲツのクッションフロアが敷かれていて可愛らしいですね。ちなみに床材の品番はHM4136です。
見切り部分に合わせて、フローリングの形を整えていきます。石膏ボードより硬い素材なので、サイズ調整も専用器具を使って行います。
ちなみに後ろに写っているのはリクリエイトの吉永、さらに現場作業のお手伝いに来てくださっているオーナーさまです(プライバシー保護のため、オーナー様にはモザイク処理をしています)。
クロスめくりは根気のいる作業なので、オーナーさまのご好意に少し甘えさせてもらいました。霧吹きで古いクロスのある壁面や天井を濡らして、丁寧にめくっていきます。とても熱心に作業をしていただいて、その姿はまるで職人のようでした。
洋室では、奥さまもクロスめくりを進めてくださっています。せっかくなので写真を撮ってもいいですか?と聞くと、少し照れながらお顔を移さない範囲でカメラを向けさせてくださいました。ありがとうございます。
オーナーさまはもともとこういった現場作業に興味があったようで、お二人ともどこか楽しそうなご様子。奥さまからは「自分の住まいを自分たちの手で新しくしていくのは楽しい!」とお言葉をいただきました。
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