[家具職人便り] 『ステー』について -part1-
こんにちは、リクリエイトの家具職人です。
今回、『ステー』の話をさせていただきます。
まずはステーの定義です。
今回は、「扉の急激な落下を和らげる自動ブレーキ装置が付いたもの」と書いているタイプの紹介です。
このダンパー付きステーですが、種類がたくさんあります。
さらに、扉の大きさ、重さを考慮して選ばなくてはならないですし、本体の箱の中に納まるかも考慮しないとなりません。
色々な条件の中で選択するのに私がどの様に対応しているかと言いますと、『スガツネ工業』のカタログから選ぶのです。
このスガツネ工業のカタログ、選びやすいようになっているからです。
この様なツールまで用意されていますが、このツールはあまり使った事が無いです。。。
参照:スガツネ工業(外部サイト)
リクリエイトで取引をしている金物屋さんも「あまり使い勝手は良くない」と言っていて、たしかにちょっとビミョーな感じなのです。
これから選択する順番に説明していきます。
まずは扉の開き方です。
これだけの種類があります。
下開きはTVボード等でよく使用します。
写真のソフトダウンステーはSDS100TVです。
参照:スガツネ工業(外部サイト)
こちらはコンパクトダウンステーCSD-10-TVです。
参照:スガツネ工業(外部サイト)
次に上開きです。
これは、LDの壁面収納などで使用されます。
これはソフトダウンステーNSDX-35です。
参照:スガツネ工業(外部サイト)
これはリフトアシストステーWindです。
参照:スガツネ工業(外部サイト)
次に上蓋です。
上蓋はベンチ収納や、LD収納に使用します。
こちらはSDS-201です。
参照:スガツネ工業(外部サイト)
その他に『下蓋』『垂直上開き』『垂直下開き』『スイング上開き』『水平折戸』『水平収納』などありますが、ほとんど使いません。
『横開き』はダンパー内蔵のスライド丁番を使用します。
紹介しました『下開き』『上開き』『上蓋』ですが、それぞれ金物が違うのです。
なかなか見分けがつかないものもあります。
特にNSDXです。
この『上開き』と『下開き』形状が全く同じで、裏の品番の印字でしか判別できないのです。
SDSシリーズも同じ様な見た目をしています。
左からSDS201(上蓋)、SDSC301N(上開き)、SDS100(下開き(大))、SDS100TV(下開き(小))となっています。
それぞれ、左右の違いがあったり、キャッチ付き、チャッチなしの区別があったり、ダンパーの強さが数種類あったりと適切なものを選ぶのは大変です。
皆様もご自分で取り付けをする際は気をつけてください。
次回はダンパーの強さの選び方を紹介いたします。