住まいのリノベーションと
オーダーメイド家具製作

株式会社Re-create

オーダー家具の収まりを美しくする「コーキング」とは?

ホームページ運営スタッフの松本がブログを更新いたします。

リクリエイトは月2回、全スタッフが大阪本社に集まって打ち合わせをする「社内会議」を行っています。

 

リノベーション、リフォームで進行中の案件の進捗状況の確認、今後予定されている案件など、現場スタッフ、図面設計スタッフ、家具職人の情報共有が主な目的ですが、事務スタッフ、広報スタッフなど、社員全員が揃う機会はなかなかないのでとても貴重です。

 

全員で打ち合わせをした後は、必要に合わせて個別の打ち合わせがはじまります。この日は、社内会議の後、施工管理の今村と岩田が打ち合わせスペースで「コーキング打ち」について話し合いをしていました。

 

 

ちなみに「コーキング打ち」とは、建築現場において気密性や防水性アップを目的に隙間を目地材などで埋めることを呼びます。その材料であるパテなどを「コーキング材」「コーキング」と呼びます。時々「シーリング」とも呼ばれますが、現在の建築現場は同意語として使われる場合が多く、混同されることが多くなっています。

(このブログでは「シーリング照明」との混同を避けるために、「コーキング」で名称を統一します。)

 

ブログに何度も登場している今村は、現場経験も豊富で家具製作と大工工事の経験もあるので、現場でコーキング作業を引き受けることも。この日は岩田にコーキングのシール処理についてレクチャーをしていました。

 

まずは、社内に余っていた端材をL字に組んで固定して、家具と壁面の収まりを再現します。マスキングテープを貼る位置、コーキング材の種類、選び方など、基本的なことを一通り伝えてから、コーキングを充填するためにコーキングガンにセット。手本を見せるために今村が生クリームを絞るように、木材の角部分に均等にコーキングを打ちます。

 

 

キレイにコーキングが打てたら、次はハケを使ってならしていく作業。慎重になりすぎてゆっくり進めると歪んでしまうので、ある程度の勢いを付けてサーッと慣らすのがポイントです。

 

 

ヘラの当て方、角度によってキレイにならせず歪んでしまうので、特に注意が必要です。

 

現場の状況はいつも異なるので、コーキング作業の腕を上げるためには、とにかく経験を重ねることが大切です。一見すると難しい作業に見えない気もしますが、専門の職人「シール屋さん」もいるほどなので、実は奥が深く難しい作業です。

 

 

キレイにコーキング処理ができました。後は数時間~数日間を掛けて乾くのを待つだけです。

 

コーキング処理は、水まわり、外壁と、建築現場のあらゆる場所で必要となるため、シーンに合わせた材料の選定と収め方について学ぶ必要もあります。

 

リクリエイトはオーダーメイド家具を納品する場合が多く、造り付けのように収めるためにはコーキング処理の美しさもとても重要になりますので、岩田にもどんどん経験を積んでほしいと思います。