[家具職人便り] 横切り機械のメンテナンス
こんにちは、家具職人のヒロです。
(リクリエイト家具職人ヒロさんの書いた記事一覧はこちら)
前々から予定していた横切り機械のメンテナンスの話をさせていただきます。
簡単に言ってしまうと、グリースを入れて油をさす作業なのですが、今回グリースの注入口を交換と、普段と変わった事をしたのでそれも紹介いたします。
このグリースアップと給油は通常、側面の点検口をあけて作業をするのですが、
先ず、この部分を外します。
外しますと、鋸の回転軸が見えて作業しやすいのです。
元々はこの機械、前回紹介しました『グリースガンが無い時のグリースの入れ方』を点検口から行う様になっています、それは
『フタを外す、フタにグリースを詰める、フタをねじ込む』の繰り返しです。
それをやるのは大変に時間と根気が必要なのです。それはちょっと嫌なので、上の部分を外して無理やりグリースガンでグリースを入れていました。
これでもちゃんと入ります。
が、重くてとても一人では持てません。二人で持っても重くて大変です。
そこで、グリースの注入口を交換して、上の部分を外さなくてもグリースガンでグリースを入れられる様にします。
先端の曲がっている『グリースニップル』に交換です。
取って付けるだけですが。
これで、側面の点検口からグリースを入れられる様になりました。
今まで外して上からグリースを入れていた訳ですが、本来この部品は外すようには作られていません。なので、一人では重くて出来ないし、戻すときにも位置がずれてしまわない様に慎重に調整しながら取り付けなくてはならないのです。
そのわずらわしさが解消されました。
一人でもグリースが入れられます。
グリースを圧入していくと回転部分の横からムニュっとはみ出てきます。これでOKです。
次に給油です。
いわゆる『差し油』という油をこの給油口に入れます。
蓋を開けて油を入れます。
この様な給油口が無数にあるので、すべてに入れます。
この他にもまだまだあります。
鋸の刃を上下に動かす部分や斜めに傾ける部分、テーブルを前後に動かす部分に油を入れるのです。
以上で通常のメンテナンスは完了です。西宮工場の使用頻度ですと、半年に1度ぐらいこれを行います。
いかがでしたでしょうか。
次回はテーブルのベアリングの交換をします。よろしくお願いいたします。